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限界集落と若者の働き先
This is my site Written by iwasaki on 2010/04/04 – 08:03

昨日は好天との予報で、京都北山にある廃村八丁(昭和初期に捨てられた村)に軽登山に出かけました。
出町柳駅からバスで2時間弱、花背峠を越えて終点に着くと80歳から95歳の元気なおばあちゃんたちに会いました。素晴らしい笑顔を見送ってから、目的地に向かって歩くこと1時間で突然に粉雪が降り始め、こりゃいかんと引き返すことに相なった次第です。
目的地にたどり着かなくても、バス停周辺からバス道沿いにかけて廃屋だらけで、住んでいる家でもおばあちゃんの一人暮らしと、よく言われる限界集落を目の当たりにした感じです。
予定時間より早めに町中に帰ってきましたので、今日の山行に同行できなかったメンバーにも声をかけて、乗り換え駅近くのお好み焼き屋さんでいつもの反省会です。2階の座敷に上がると、茶髪の兄ちゃん達が入れ替わり立ち替わり、注文を取ったり、料理を運んできます。
配膳の作法など全くの素人ですが、言葉づかいだけはきちんとしています。「ご注文はございませんか」「使用されたお皿を下げさせていただきます」、駅前にたむろしているような彼らには似つかわしくない言葉遣いに少々以上に違和感を感じつつ、しこたま飲んで食べて解散となりました。
1階に降りて初めて気づいたのですが、中年の店主以外は茶髪の兄ちゃんばかり、この店主は、こんな兄ちゃん達に言葉遣いを教えながら、店の手伝いをさせて、少しずつ働くことの大切さと楽しさを体得させているようです。
「お父さん達はハイキングに行かれたのですか?」、姿かっこうとは違って人なつっこく話しかけてきて、「ありがとうございました」と見送ってくれました。
若者の姿が消えた限界集落と今時の若者に仕事の楽しさを教えようとするお好み焼屋さん、共に考えさせられる春の雪体験の後でした。

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