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歴史の中の真実
This is my site Written by iwasaki on 2010/06/28 – 08:14

登山倶楽部の6月例会は例年雨を予測して、近場のハイキングコースを歩くことにしています。昨日は伏見桃山丘陵から伏見の作り酒屋巡り、最後は造り酒屋経営の鳥料理屋で露払いをする楽しい一日を過ごしました。
明治天皇陵から皇太后陵を経て、明治の軍神を祀る乃木神社、伏見桃山城から酒蔵巡り、と思いのほか緑の深い丘陵を担当リーダーの健脚医師の軽やかな歩みに引きずられるように、汗をじゃぶじゃぶかきながら、歩きまわりました。
最後はエアコンの効いた部屋で味自慢の鳥づくしに、これまた自慢の日本酒で一日の仕上げと相成りましたが、その中の会話で歴史の真実がテーブルに乗りました
「旅順の203高地で無策に多数の兵隊を死なせた乃木大将が何で軍神と言われるようになったのだろうか」と疑問を述べ、伏見桃山城は私鉄会社が遊園地内に作ったものであり、本来あった場所からも離れ、城そのものも元々のつくりとは全く関係ないものと知って、「見学者は必ず勘違いするので、きちんと掲示する必要性があるぞ」とコメントが続きます。
終いにはNHKの大河ドラマ「龍馬伝」がこれまで定説とされてきたものとは違い過ぎて面白くない、との意見には「あれはドラマなんだ。撮影手法などさすがなものがあるぞ」との反対論まで出ました。
最近では中学・高校で日本史を学ばない学生が増えているそうで、これでは日本の歴史を知らない日本人が増えてきて、テレビのドラマで脚色された歴史を真実と思ってしまうと言う2重の問題が引き起こされるのではないかと議論百出となり、伏見での梅雨時談義が終わりを告げました

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