久しぶりに電車の中でお会いした友人からキャリアの相談をしたいとの話がありましたので、昨日、仕事帰りに香里園まで来ていただきました。
「６０歳過ぎても働く必要があるのですが、このまま現在の会社で定年まで勤めた方がいいのか、それとも早めに次の道に進んだ方がいいのか悩んでいます」とのご相談です。併せて、「自分の仕事経験を見てみると、世間で通用するキャリアがないと分かってきました」
５０歳半ばの彼は、看板も中身もある技術者です。ハード設計からソフト設計まで、また、その設計技術を指導することもできます。
「自分にはキャリアがないとよく言われますが、歩んできた道の全てがキャリアなんです。それに、大企業に勤めてきた人は、社内教育や上司からのＯＪＴ、会社活動そのものからもたくさん学んできているのですよ」との言葉に、少しだけ表情が緩みました。
まだ奥さんともじっくり話し合ったことがないということでしたので、３つのお願いをしました。先ず第一に、奥さんとこれからの人生設計について話し合うこと。二つ目は、資産の棚卸しをすること（退職金や年金等の情報も加えて）、そして三つ目に、初めてキャリアの棚卸しです。
「実はマイナス材料が多くて、このままではいけないなと思っているのですが、まだ何もしていないんです」、悩める５０代の典型的なパターンです。
今日の話で少しでも動き始めてくれたらいいのですが。改めて、アプローチ手順をメールしようと思っています。