昨晩、夕食時に佐渡を舞台にしたミステリーを見ました。佐渡は、もう１０年以上も前に田舎の両親と一緒に旅行に出かけたところです。
ミステリーのスタートは新潟港からのジェット・フォイル（水中翼船）です。「僕らも行きはジェットフォイルだったよね」、波頭が船を打つ響きが伝わってきます。
「ほら、やっぱりたらい舟が出た。あれにも乗ったね」ミステリーの進行と共に、旅行の時の出来事をまざまざと思い出します。「お父さんがこの時の旅行を一番喜んだのは能舞台があったからなのよ」、長らく謡（うたい）をやっていた親父ならではの喜び方だったようです。
今日、昼食時にＢＳをつけたら、「日本の名峰」で北アルプスの常念岳をやっていました。一昨年、初めて息子たちと３人で登った山です。
「常念乗越（のっこし）～稜線の窪んだ十字路～は風の通り道で、１年中強風が吹きますので、木々も地にへばりついて生えています」との説明に、「そうだったのか。あの日も風が強かったなあ」と納得します。
山小屋の食堂で、３人でビールやウィスキーを飲んでいると、登山客たちが次々に近づいてきて、「息子さんと登山ですか。いいですね！」と異口同音に羨ましがられたことまでも思い出しました。
「よし、今年の息子たちとの登山は八ガ岳にしよう！」
やはり「経験した、体験した」場所ややり方が、新たな感動を増幅させ、汗を流して苦労した後の喜びを求めて、再挑戦に駆り立ててくれます。