洗濯機が故障しましたので、いつもの電気屋さんに電話をしましたら、部品を手配してすぐに駆けつけてくれました。この店員さんは、技術力があり、お客様第一のマインド満点ですので、妻も心から信頼して何十年もお付き合いしてきています。
修理が終わってから、アイスコーヒーを飲みながら少しだけ世間話をしました。
「暑いからエアコンが売れてるでしょう」との問いには、「ええ、売れています。でも今から最盛期なのにもう品切れなんです」、「こんな不況なんだから残業してでも増産するでしょう」と更に聞きましたら、「去年までは新機種の半分だけが中国製だったのですが、今年は最上機種以外は全て中国製になりましたので、売り切れになったら次の入荷まで時間がかかるんです」
お客様第一から利益第一への転換です。
「それでも不況の中、儲かっていれば幸せですよね」と元気の出そうな話題に変えましたら、「エコポイントが付いている商品は売れていますが、他はさっぱりです」と浮かぬ顔になります。
「エコポイントの目的はなんでしょうね？」と当然すぎる質問には、「テレビ・冷蔵庫・エアコンの３製品だけで、かつ、来年３月で終わります。それに節水の効果が大きいドラム型洗濯機が漏れているのもおかしいんです。テレビは経産省の地デジ普及の施策と言うのが業界では常識ですよ」
最終的には、「エコポイントは、エコを看板にした、消費拡大策（兼）自動車・電機のすそ野産業の広い２大業界の支援策と霞が関の行政促進策だ」との結論に落ち着きました。