ビジネスマンのメタボ防止策も手伝って、ビールや日本酒から焼酎党に切り換える人が増えてきて、一献会では「取りあえずの乾杯ビールを飲み終わると焼酎」が多数になってきました。それに伴って真新しいネーミングの銘柄が目白押しです。
そもそも焼酎ブームの火付け役は、いいちこの「下町のナポレオン」という都会人にも飲める味のない焼酎でして、そのネーミングが受けて一気に焼酎党が増えました。
今では芋焼酎党が相当増えていますが、筆者が九州から関西に出てきた頃は、焼酎は貧乏人の飲む安酒でして、特に芋焼酎は「あんなイモ臭いものが飲めるか」と言われていたのですから、隔世の感ですね。
しかしながら「焼酎はやはり麦焼酎”百年の孤独”だ」と言いきって一歩も譲ったことはありません。１０年以上寝かせた琥珀色はブランデーに負けず、丸型の瓶とパッケージは悠々とした趣があり、加えて「百年の孤独」というネーミングが挑戦的に生きたいと願う男のロマンに迫ります。
妻の不在をいいことに、カツオのたたきを買い込んできましたので、今晩は久しぶりに「百年の孤独」で一杯と思っています。ただし、このネーミングから、一人で飲むより仲間とじっくり飲みたいお酒ですので、人恋しく山仲間恋しくなりそうです。