会社づくりの過程で、銀行に会社の口座を開設する際に色々あってから親しくしている銀行の支店があります。
開設後、少額の資産運用をお願いしてきました。現在の担当者は２代目ですが、有名大学を出たＣＦＰ（ファイナンシャルプランナー資格で、実務経験も必要な上位資格）であり、気さくに状況報告したいと電話をかけてきます。
今日の電話は、「外貨預金がその国のゼロ金利政策で利率が大幅に低下したので、切り替え手数料なしでいける、少しは利率の良い同じ外貨の債券への転換」を提案してきたのです。
別用事もありましたので、行がけに寄りましたら、応接室に通してロジカルに説明してくれますので、大いに納得です。
「でもね。いつも銀行さんは自分の所ばかりが利益を得て、客を踏みつけにするのに、どうしてこんなに素晴らしいプランを作って紹介してくれるの」と、嫌味も込めて質問しましたら、「メリットはこれとこれで、ディメリットもこれがあります」と洗いざらい説明してくれました。
「分かりました。切り替えましょう。ただし、大蔵大臣に相談してからにしましょう」と返事をしたら、それまでの真剣そのものの顔に、微笑みが戻ってきました。
帰り際には「最近は色んな人がいるんですよ」とお客さんや組織内でも苦労が絶えない様子でしたが、そんな心のうちまで少しのぞかしてくれるエリート銀行員が見せてくれた心遣いが嬉しくなりました。