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新米が届きました
This is my site Written by iwasaki on 2009/09/11 – 17:37

例年のように、30キロもの新米をいただきました。
送り主は仲人をさせていただいた新郎(新郎新婦ともに元部下でした)のご実家です。重い米袋を運びながら、いつも、その時の結婚式の情景を懐かしく思い出します。
新郎が関東出身・新婦が関西出身でしたので、式場は東京の恵比寿にあるモダンなホテル、座席表をみて「新郎ご近所」という人がやたらに多くて不思議に思ったのですが、すぐに分かりました。
千葉県の田舎町からご近所の方全員が貸切バスに乗ってこられ、その車中ですでにお祝いの酒盛りが行われていたようで、大声で到着されて、両家の顔合わせの席にまでなだれ込んで来ます。
そんな風ですから、披露宴では仲人と主賓の挨拶ぐらいは静かに聞いておられましたが、後は大宴会です。ひな壇に並んだ妻は、驚き顔の新婦に気遣いながらも、いつにない雰囲気にいささか戸惑い気味です。
結婚式がお開きになり、入口に並んでお見送りする段になりますと、「新郎ご近所」の方々が、「今日の仲人はよかったですよ。原稿を見ずに話されたのは初めてです」「いや、やっぱり地元のざっくばらんな話し方の方が慣れていますよ」等など評価コメントまでいただきました。
帰り道で妻に、「ご近所みんなで祝う田舎の結婚式を東京に持ってきた、あんな結婚式もいいな」と感想を述べましたら、「出発前にご自宅に集まって先ず一杯、帰りのバスにも酒さかなを持ち込んで宴会の続きをやるそうよ」、そこまで一連の披露宴があるとは思いもよりませんでした。
新米をいただく度に、この風変わりな、でも温かい結婚式を思い出します。

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