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利き酒屋の正体
This is my site Written by iwasaki on 2009/10/24 – 04:38

昨日の午後は昨年行った研修の1年後フォロー面談を行った後、新人社長とともに先輩起業家を訪ねて、定例のMD会議(社長会議)と言う名の一献会でした。
余りお酒を飲まない先輩が先ず案内してくれたのが、美味しい日本酒を利き酒させてくれるというお店です。普通の酒屋の地下にそれらしいテーブルを置いていて、すでに若い女性が小さなグラスをずらりと並べて真剣な顔をして飲み比べています。
「お任せにしましょうか」という先輩の意見には従わず、「菊姫や酔鯨のようなこってり系のお酒をお願いします」と口から出まかせに注文しましたら、若い兄ちゃんが一升瓶を4つ並べてくれました。
さすがに利き酒を売り物にする商売屋さんです。「美味しい順番がありますので、この順番に飲んでください」、やや押しつけがましいとは思ったのですが、その順に飲んだらそれぞれに美味しいお酒でした。
隣の利き酒中のお嬢さんとダブったお酒がありましたので、「このお酒も美味しいですよ」と違う一升瓶を持っていきましたら、初老の店主がやってきて、「順番がありますからそんなことはしないでください」と丁寧な声で注意をします。
「お酒を飲みながら隣の客と交流してもいいじゃないか」と、ちょっと胡散臭さを感じましたので、そろそろ本番の一献屋に行こうと店を出ましたら、店先にお勧め酒が6種ほど張り出されています。その中の3種が我々に並べられたものでした。
利き酒屋の正体が、「日本酒に相当詳しいけれども、すでに封を切って早く売りたいお酒を勧める商売だった」と気づくのが、「はは~っ!」と権威にひれ伏さないアラ還のおっさんなのです。

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