母親が来阪しての初日は夫婦・母の３人でウェルカメを見ながらの朝食です。膝を痛めて正座できないので、昨年買っておいたこたつ用椅子に座った母は、楽しそうにテレビを見ながら黒豆パンを食べています。
「大阪に出てきたら楽しいやろう」「○○ちゃんが無理してでも大阪に行ったら楽しいよと言っちょったが」、親子が大阪弁と宮崎弁で話します。妻からは、「昨晩は話したがって話したがって、遅くなってしまったのよ」との報告がありました。
お昼から少し散歩のつもりで近くで変化しつつある場所を車で案内しました。先ずは成田山です。初詣用に大きな門松の準備中で、まだ人もまばらな境内をゆっくりゆっくり歩いて、お線香とお賽銭をあげました。おみくじで大吉を引いたら文章を声を出して読んでくれました。
次に駅前の高層マンションの工事現場の横を通り、大型ホームセンターを見せ、近くに出来つつある高速道路のインターチェンジを間近に見せて帰りました。
身体がすっかり小さくなり、いつ頃からかよちよち歩きになりましたので、階段や坂道では手を引いて歩きながら、「親子ってなんだろうな」と考えていました。
戦後間もない物資不足の中で育ててもらい、貧乏公務員の家なのに大学まで出してもらって、ようやく今の生活があるのです。
親子の絆、これからは年老いた母を育む絆づくりです。