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オムロンの創業者に学ぶ
This is my site Written by iwasaki on 2010/01/03 – 16:23

昨年末にオムロンの人事責任者の方から「立石一真”できません”と云うな」という創業者について書かれた本をいただきましたので、お正月休みに読み終えました。
立石氏については、関西の名だたる起業家として新聞や雑誌に書かれている程度の知識はありましたが、元週刊ダイヤモンド編集長の湯谷昇羊氏によって事実を誇張なく的確に書かれたこの本で、初めてその赤裸々な起業家魂を知りました。
自身が技術者である氏は常に先進の技術(繋ぐ技術と読み取る技術)を駆使して、公共事業や生産事業分野のニーズ(彼はそれをソーシャルニーズと呼んでいますが)を解決してきた正しく技術立社の企業を作り上げています。併せて、自らの苦労してきた人生から、人間大事・弱者尊重の企業行動を率先垂範する人間企業でもありました。
松下幸之助氏の松下電器と極めてよく似た企業理念や社風を有するオムロンには、「ものをつくる前に人をつくる」という同じ人材育成思想があり、松下で育てられた筆者として、親近感さえ感じるほどです。
一真氏が挑戦した事業が松下やソニーのような大衆消費財ではなかった分、企業の拡大のスピードが遅かったと思いますので、経営者としては幸之助氏やソニーの井深氏に負けるとも劣らない大経営者だと思います。
偉人伝や伝記は人間を学べる宝の山が数限りなくありそうですね。今年は出来るだけそのような本を選んで読み進もうと思っています。

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