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HRDJAPAN2010の収穫
This is my site Written by iwasaki on 2010/02/06 – 07:59

4日間行われたHRDJAPAN2010(人材開発大会)に参加してきて、期待以上の収穫がありましたので、その総括をします。
<全体感想>
1)世界不況の1年でしたので、グローバル先進企業の目新しい活動が少なく、地道に人事・人材育成活動を進めてきて、着実な成果を上げつつある企業の発表がメインでした。2)それらの中で、グローバル化対応の施策、たとえば終身雇用の廃止・成果主義・フラット組織などを、日本企業の組織風土・日本人の特性・これからの日本企業のあり方などを加味して、大胆に修正してきた企業が出てきています。3)予想以上に来場者は多かったのですが、人気セッションと地味セッションでは受講者数が大幅に違っていて、選択参加が顕著でした。
<収穫>
1)最終日の「ミドルの育成」を発表した日本で8位の電機メーカーと老舗の造船・プラントメーカーのプレゼンは出色でした。2)技術立社の電機メーカーは技術伝承のために「雇用を大切にする」ことを人事政策の基本方針に掲げて、成果主義を「成果の出せる環境を創り出すと共に、社員の成長を支援する」ものに再定義し、選択型の人事制度や技の伝承制度、目標管理の見直し、係長制度の復活など、を現場従業員の困り事をクリアーする形で作りこんできています。3)老舗プラントメーカーは、ミドルマネジメント層の再活性化のために、職能資格制度を見直し、ラインマネージャーの教育に社長以下全社を挙げて取り組んでいます。
<まとめ>
「21世紀の日本・日本企業は教育立国・人材育成立社でしか、高齢化・人口減少社会の中で世界に伍して生きていけないことを再認識して、活動を進めていかなければならない」ことを肌で感じた4日間でした。「ミドルの役割の50%は部下育成」と人事評価で明記する大会社が出てきたことは、今回の大会に参加しての最大収穫でした。

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