これまで何度も海外旅行をしてきましたが、ほとんどが仕事の出張でしたので、飛行機は単なる移動手段、毎日訪問先での面接を頭に描きながら、ホテルでもトランジットでも仕事のみを考え、観光は皆無でした。
たまの家族旅行でも、年老いた親と一緒で、プレイベートプランには添乗員もいませんでしたので、夫婦で拙い英語を使いながら「どうやって次の飛行機に乗ろうか、どこのレストランで何を食べさせようか」と楽しむどころではありませんでした。
明日からの南米旅行は、３７年間の会社生活の区切りとして「妻への感謝の旅」ですから、初めてゆっくり楽しめる旅行になります。旅行業者との打ち合わせを終え、外貨や地域対応電気器具を購入して、後はサムソナイトの中身詰めを残すのみになっていました。
出発の前日の今日、お互いに必要なものを詰めあって、重そうなものは筆者のバッグに移し替えて準備は全て完了です。昨日までの多忙さから解放されて、ようやくほっこりした気分になりました。
定年旅行は第二の新婚旅行かもしれませんね。パタゴニア地方と言う日常とは全く違った地で、これまで来た道を振り返り、これから行く道を考える、そんな「夫婦で楽しむ旅行」に夢がドンドン膨らんでいきます。