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パタゴニア氷河観光
This is my site Written by iwasaki on 2010/02/25 – 05:59

ブエノスアイレスから南に3時間、飛行機の窓から夕日に赤茶けた大地がどこまでもどこまでも広がっています。この地を旅したマゼランが、毛皮で包んで大きくなった先住民の足をみて、パタ=足、ゴン=大きい、からパタゴニアと呼んだことが語源になったという、乾燥した大地についに来てしまったのです。
アルゼンチン湖の湖畔にある氷河観光の拠点となる小さな町=エル・カラファテのホテルに着くと、妻は早速、ツアーの女性客たちと買い物に出かけました。それほど安全な町でもあります。
翌朝は氷河観光船に乗って、ウプサラ氷河・スペガッツィーニ氷河に向かいます。途中の岩山に、アンデスの象徴=コンドルが現れて我々を歓迎してくれました。
氷河から流れ出した大小の氷山は青白く輝いていて、時々は深いブルーが目に焼き付いてきます。50Mから100Mにも及ぶ氷河の壁に近づくと、冷凍庫の中のような風が吹き下ろしてきますので、完全防寒してデッキに立ち、何枚も何枚も記念写真を撮りました。
翌日は氷河の崩落が目前で見られるペリト・モレノ氷河のすぐ対岸までバスで出かけました。中型バスにツアー客5人、添乗員に専属ガイドですから何とまあ贅沢な旅でしょうか。延々と続く歩道橋を歩きながら崩壊の瞬間を待ちます。時々、氷河の中で崩壊する金属音のする方向に目を集中し、小さな崩壊を何度も目にしました。そして、諦めて帰りかけた時に、ついに眼前で大きな崩落が起こったのです。
南米でスケジュールどおりに飛行機が飛ぶことはまれ、イグアスでもカラファテでも本番の時間は全て晴れ、そして氷河の崩落まで見ることが出来ました。添乗員をして「こんなスムースなツアーはありません」と言わしめ、ガイドをして「ここにとどまって観光シーズンをず~っと晴れにしてください」と冗談まで言われる程の、幸運の連続の旅になりました。

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