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福寿草の思い出
This is my site Written by iwasaki on 2010/02/26 – 06:03

毎年2月になると庭先の小さな花壇の端っこをいつも眺めるようになります。まだ冷たく硬い土から福寿草のつぼみが顔を出すからです。
福寿草は読んで字のごとく福を呼ぶ花で、花言葉は「永遠の幸せ」、1月1日の誕生花でもあります。この日生まれの人は大器晩成型で「節度」の美意識が幸運をつかむポイントとも「誕生花&花言葉」のポケット図鑑に書かれていました。
今年は例年よりも少し遅く、旅行前につぼみの頭がようやく顔を出していたのですが、帰ってきてみると、もう咲いていました。昼間は鮮やかな黄色の花を力いっぱい広げ、夜には閉じるこの花に、寒さの中に春への確かな歩みの一歩を感じ、エネルギーをもらっているのは筆者一人ではないと思っています。
この花を見るたびに思い出すことがあります。
ある年の2月に友人のお嬢さんの結婚式に招かれました。小さい頃からよく知っていて、一緒に仕事をしたこともありましたので、スピーチを頼まれました。「厳しい寒さですが見事に晴れて、庭先に福寿草が咲いたこんな素晴らしい日に華燭の典を挙げられましたこと、先ず持っておめでとうございます」と冒頭に切り出したことを思い出すのです。
その後、そのお嬢さんは子宝にも恵まれて幸せな家庭を気づいておられるとお聞きしていますが、「節度」のイメージがぴったりなのにも、改めて気づきました。
明るいニュースの少ない毎日ですが、この花にあやかって「福よ来い、春よ来い」と口ずさんでいます。

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