小さな我が家の玄関を入ると正面に絵が飾られています。と言っても季節を表した風景のカレンダーを切り抜いて額に入れたものです。左手の廊下の壁には同じく関西の画家の小品（絵と言葉）のコピーの額入りです。
テレビ台の右上にはお雛様のモビール、左上には寅の焼き物、台所にはスヌーピーのカレンダー、トイレの水道の蛇口にはくるくる回るおもちゃ、お風呂には水垢とりの顔だけのボール、と一目見て楽しくなる小さなものがあちこちに飾られています。また、玄関の棚には夏場はガラスの金魚やアヒルが泳ぎ、１２月にはクリスマスの飾りが所狭しと並びます。
子供達が巣立って、夫婦二人住まいになってから１０年余り、寂しくなりがちな家の中ですが、季節を感じさせ、ほっこりと心が温まる工夫に溢れています。そのようなアイデアにはとんと疎い夫に代わって、妻が思い存分気を配ってくれている結果なのです。
大きな幸せづくりには時間も努力も必要ですが、小さな幸せづくりは工夫とちょっとしたアイデアでできますね。
今日は何となく心寂しく、やる気にも欠けていましたので、早めにお風呂に入って腰湯を楽しみながら、くだんの水垢取りののんびり顔ボールと遊んでいましたら、長く入り過ぎましたが、すっかり心の憂さが吹き飛んだようです。