再就職や天下りした友人たちから、続々、リタイアしたとの連絡が届いています。また、再就職先や出向先で急に契約を打ち切られて、大慌てで相談してくる友人・知人も増えてきています。
今日も、定年を１～２年後に控えて、出向先から復帰を求められて対応に苦慮した知人が訪ねてきました。話を聞いてみますと、仕事の忙しさにまぎれて、定年後の明確な生活設計を描かないままでずるずる定年が近づいてきているという、大企業ミドルの共通の悩みでした。
青ざめて生気のない彼の顔を正面から見て、「明確なプランがない以上、慌てて結論を出さずに、ここは落ち着いて考えたらいいよ」と断言しましたら、「もう少し考えてみます。もう一度相談に乗ってください」と言って、少しだけ元気を取り戻して帰って行きました。
こんな周囲の状況ですが、親友たちはみんな元気です。アラ還起業したり共同経営などで、自分の行く末を自分で決められる立場にいるからです。
そんな彼らと語り合っていますと、「いつまで現役でいられるか、自分の実力の見極めが大事だよ。我々が頑張っていたら若者の仕事をひとつ奪っていることにもなるからね」とか「こんなに忙しく走り回っているアラ還は少ないよ。更にインプットして、活躍の場を広げよう」などと、元気のよい言葉が飛び交います。
「自分の行く道を自分で決められる環境を持てた幸せ」、アラ還のおっさん達の鼻息の荒さは当分収まりそうにもありません。