「人事はきめ細かな人事制度を備えた上で、社員一人ひとりについて、上司と一緒になって個別管理をしていかなければならない」と教えられてきましたので、いつもデスクワーク型を戒め、現場出歩き型を推奨してきました。
現在の人事コンサルを始めて、研修の講師を数多く行うようになりましても、単に研修を行うだけでは満足できずに、受講者が20名くらいまででしたら、たとえ１日の研修でも、最後には個々人について気がついた指導点をアドバイスするようにしてきています。
長期研修で実施する講義内容をまとめ終わりましたので、引き続き、個別に面談アドバイスする内容の整理を始めましたら、人事現役時代の生々しい感覚が戻ってきます。
「最近は仕事は順調だろうか」「仕事の忙しさにかまけて、研修課題への対応が疎かになってはいないだろうか」「上司は時間を割いて、研修取り組みを聞いてくれているだろうか」と、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、気がついたポイントを個別管理表に書きこんでいきました。
やはり人事は個別管理が基本ですね。この分野に踏み込めば、いかに職場の仕事や従業員のことを知らないかを思い知らされることが多々ありますが、仕事の実態把握から人間理解のスキル習得まで、人事社員としての実力アップに必死になりますので、自己研鑽にも最良のやり方のようです。