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宮崎の口蹄疫惨状を伝えたい
This is my site Written by iwasaki on 2010/06/03 – 14:58

連日の口蹄疫ニュースである程度の現状を知っているつもりで宮崎に帰りましたら、どっこいそんなものじゃない!テレビや新聞報道はそのごく一部、取材できて見せられるものだけだと分かりました。
先ずはローカルのテレビや新聞では対策の現状から市民の声が事細かに報道され、市民の声も全国版以上に詳細です。加えて、対策に駆り出された人、国道10号線(川南町や都農町を通っている)を行き来する人等など、対策の状況やその影響の実情を見聞きした人たちが、その人ならではの現場報告があります。
大型の牛や豚を処分すると言うこと、それも1日数千頭を処分すると言うことがどんなに凄惨かを想像できますか。マスコミ報道ではその現場を見せていませんが、それに立ち会う人達、その応援に駆り出される人たち、それを連日実行することがどれだけ大変か、思うだけでも鳥肌が立ちます。それらを穴を掘って埋めたらどうなりますか。どんなに消毒しても臭いが漏れます。地下水を汚します。埋めた土地は何年も使えません。
処分した補償問題、これから数年間は投資費用だけで収入ゼロが続くことになります。畜産農家は大規模の場合にはこれから当分仕事ができませんので、従業員はすべて解雇です。小規模農家は、じいちゃんばあちゃんが毎日日課でしてきたえさやり・世話がなくなって、認知症になってしまいます。どこまでを補償したら町が生き返るのか、畜産を始められるのか、国もその大きさに口を濁しているところです。
人が集まる活動が自粛と言うこと、ウイルスの拡散防止のために県内ではほとんどゼロ、楽しみがなくなると共に、人が動いて落ちる金がなくなりますから、バスや運送業、レストランや催し物会場がガラ空き、町が沈み返っています。そこに観光客の減少も加わって、宮崎県全体がこれから一気に不況になります。
ウイルスの伝染を恐れる他県の対応、宮崎に隣接する他県では県境での消毒を厳重にして、宮崎ナンバーのトラックには特に厳しく消毒の確認を行います。また、宮崎には極力入らないように指導します。宮崎県人も参加するような行事は中止です。
関係者の心のケア、毎日可愛がってきた牛や豚を処分せざるを得なかった人たち、それを実行した人たち、これからの生活に絶望した人たち、ようやく心のケアの活動がスタートしました。
と、まあまあ書き出したらきりがありません。こんな現状を垣間見て、我々にできることはただ一つ、資金カンパをしましょう。個人で送るのも可、県や市が行っているカンパ活動に参加するのも可、とにかく一人ひとりが動きませんか。是非、動いてください。

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