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自立する後輩たち
This is my site Written by iwasaki on 2010/07/25 – 08:33

元部下のベテラン人事パーソンが資格取得の試験を受けると聞いて、「アドバイスをしますよ」と申し出ましたら、共に学ぶ同じ会社の若手人事パーソンと一緒に、猛暑の中に最寄りの駅まで来てくれました。
取り揃えた「傾向と対策」の資料を順を追って説明し終わった後で、今回の受検の意図や最近の人事の仕事の状況など、しばらくの間、意見交換ができました。
受検の意図では、将来とも好きな分野で仕事を続けたいと、予想どおりの答えでしたが、話題が人材育成関連になりますと、予想以上に厳しい答えが返ってきます。
「昔のような底上げ教育はこれからは行われないと思います。企業にはそうする体力もありませんからね」「自分で頑張らなければ生きられない。国の政策もそうなってきています」
「家庭でのしつけやコモンセンスのない新人にはビジネスマンとしての基礎力教育が必要になります。底上げ教育と自己啓発のバランスが大事だと思っていますよ」から上司のOJT問題になりましたら、さらに厳しい答えです。
チームリーダー(昔の課長クラス)が能力も人物面からも尊敬できる人が少なく、ミドルという言葉も死語になりつつあるということです。そんな上司ですからOJTを望むべくもないということが彼らの言い分でした。
このような現状と問題意識から高額な費用を支払っても資格取得に動く彼ら、エンプロイアビリティ(世間=社外で通用する能力)を身につけ、会社から自立する心を確実に育ててきています。

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