最近、テレビのクイズ番組で難しい漢字の読み方や書き方が出題されて、漢字検定１級取得の芸能人達が活躍している姿を何度も見るようになってきた。
見たこともない漢字をすらすらと読みこなし、これまたこんな漢字があるのだろうかという複雑怪奇な漢字を見事に書いていく。
彼らは１級取得のために、単語帳を作り、時間を作って何度も何度も書きながら覚えているということだ。ある程度は好きなのだろうと思うが、その努力たるや執念にも似たものを感じる。
そんな漢字検定の魅力は何だろうか。人の知らない漢字を読んで書ける。ただそんなことだけではあれほどの努力は出来ないだろう。やはり、その努力の過程そのものに価値を置いているのではないだろうか。
最近はモノを覚えるよりも忘れることの方が何倍も多くなってしまったので、今更記憶を増やす努力やその成果としての検定へのチャレンジは望むべくもないが、少なくとも忘れる量を減らし、思い出すことに執念を燃やすことだけは失わないでいこうと思う。