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環境行政に一生を捧げてきている男
This is my site Written by iwasaki on 2010/10/06 – 09:09

大学は環境工学の院卒、会社に入ってからは環境関連商品の開発から環境行政にタッチして、以来、何十年もその道一筋に生きてきて定年を迎えた友人がいる。
彼こそ歩く環境マンであり、全ての環境関連法規を熟知し、企業の環境活動全般から個々の実務まで知らないことはない。いつも控え目な男だが、社員教育の講師に引っ張り出され、全社プロジェクトにも必ず声がかかってきた。
そんな彼だが、上司のリーダーシップの不十分さから行政の過失の責任を負わされて不遇な時期もあった。それらの山谷を越えて定年退職したが、元の職場がほっておかずに、相変わらず行政の臍の部分の実務に携わっているとのこと。
更に、大学から環境講座の講師も依頼されて、週1回学生達に、外国人留学生中心だが、環境一般の講義を行っている。
我々が現役時代、企業も個人もジェネラリスト指向が中心であり、技術職以外では専門職で生きていく人は極めて少なかったが、入社以来一筋、それも最初は片隅の仕事だった環境に身を投じ、それが徐々に企業全体の経営テーマに拡大していく中で、常に専門家として生きてきた努力は並大抵のものではなかっただろう。
小奇麗な居酒屋で一献交わしていると、そんな足腰の強いガンバリ屋には見えないが、身体じゅうに溢れる環境知識、専門家魂のプロフェッショナルはこれからのビジネスマンのひとつの目指す姿かもしれない。

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