「岩崎さん、今日、大阪市内まで出て来れませんか」と、人材育成研究会の世話役を一緒にしている起業家候補者から電話があった。「豆をお渡ししたいんです」
丹波篠山出身の彼が今頃「豆」というのはこの時期だけ取れる丹波黒豆の枝豆しかない。「どこにでも行きますよ」と答えて、大阪市内の地下鉄乗り換え駅まですっ飛んで行った。
彼から渡されたのは予想通りの枝豆で、それもまだ枝付きのものを袋一杯だ。丹波黒大豆の豆がまだ固くならない１０月の短い期間だけ枝豆として売りに出されるもので、近くのスーパーではなかなか買えない逸品である。
家に帰って早速豆だけ取り外したらボール一杯になった。これを茹でたら味は普通の枝豆よりも濃厚で倍ほどうまい。
今晩は夫婦二人で丹波黒豆枝豆を当てにビールをグイグイいけそうだ。