長期研修の１期生と２期生から一緒に飲みましょうと誘われて、京都駅ビルに出かけてきた。指定されたお店は伊勢丹の最上階にあるグルメ街の中の中華料理店だ。
せいぜい３～４名の飲み会かなと思っていたら、先日最終報告会を終えたメンバーから１年ぶりのメンバーまで、滋賀県内事業所の受講生達のほとんどの顔がそろっている。
「いつもの懇親会とは違ってバックグラウンドミュージックのある品の良い店ですね」との感想を聞きながら乾杯を終えると、先輩後輩の壁が一気になくなり、研修の感想から現在の仕事の状況までの話題に入って行った。
「森先生は若い時からあんなに厳しい上司だったのですか？」、助っ人恩師から厳しく指導された受講生からは叱られたことを誇りにしているような感想が聞かれ、また、暑いさなかに読まされた厚い本の読書感想講義を懐かしむなど、研修中には見せなかった穏やかな表情から本音の感想が飛び交った。
「大企業の現場で鍛えられた皆さん方がなぜあんなに意識行動改革ができたのですか？」の共通質問には、研修生同士の学び合いと切磋琢磨が最大要因だったと口をそろえて感想を述べてくれた。
大企業の優秀なミドル層に囲まれて少し有頂天になりながら、学校での教師と教え子との関係はこんなものだろうかと、いにしえの学生時代を思い出してしまった。
あくまでも外部講師と受講生の間柄ではあるが、これからの研修でもできるだけこのような関係を作り上げて、研修のねらいを期待以上に達成していきたいと新たな情熱が心の中に湧きあがった一夜だった。