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平城京遷都1300年祭の成果は?
This is my site Written by iwasaki on 2010/11/11 – 15:36

お隣、奈良県の平城京遷都1300年のお祭りが7日の日曜日で一応の終わりを告げた。最寄りの駅からのアクセスが悪く、猛暑の夏場には日影すらないただっ広い会場なので、来場者数は当初の計画人数には満たないのではないかと言われていたが、終わってみると予想以上の数になったそうだ。
確かに会期途中からテレビで特集番組が多数組まれ、ニュースでの扱いが増えてきた。マスコットキャラクターのせんと君も当初の不人気から引っ張りだこの人気キャラクターになったことも、来場者増の要因のひとつかもしれない。
祭が終了したので奈良市内の混雑も緩和しただろうと仕事先を訪問して、この期間の状況と成果を、祭の運営に詳しい人物からヒアリングしてみた。その結果は来場者数の増加の割には奈良県が経済的には潤わなかったというものである。
「来場者数が大幅増であり、奈良市内の観光地やホテルも大賑わいだとテレビのニュースで何度も聞きましたよ」と疑問をぶっつけてみても、「大極殿前の会場を訪れた客のほとんどが、奈良町などの観光をせずに、そのまま帰った」と期待外れの答えばかりが返ってきた。
「う~ん、そうか。あのマスコミ報道は明るいニュースとして流したものに加えて、来場者を更に増やしたいとのねらいもあったのではないか」
マスコミ報道と現場の実情との差を目の当たりにして、悪意ではないがマスコミ操作的なものを感じてしまったと同時に、現場を訪れてみて初めてその実情を理解できるとの現場主義の必要性も再認識された。
「これからの観光客減対策は古事記をテーマにして何かをやるらしいよ」、奈良県活性化活動がスタートしたら、今度はその実情を現場で観てみよう。

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