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日本の人材育成の歴史
This is my site Written by iwasaki on 2010/11/17 – 10:27

戦後の日本は人材が育っていたと言われるが、それは育てていたのだろうか、それとも自ら育っていたのだろうか?
最近の企業人事マンから人材が育っていないとの声をよく聞くとのレポートが専門紙上に数多く書かれている。私も2000年以降、企業内でも、また仕事でお会いするお客様からもその実情を何度も見聞きしてきた。
リクルートが発行しているWorksが今年の6月に100号記念として、「人材育成“退国”から“大国“へ」と題して人材育成の方向性を探る特集を組んでいる。研究会仲間のハローワークの指導官からこの雑誌と特集を教えられ、最近の発行分10冊ほどを借りて読み始めた。
冒頭に人材育成の歴史が鎌倉時代から俯瞰されていて、その大きな流れを再認識できた。続いて、各界の識者が日本の人材育成の特徴や現状の問題点、これから指向すべき方向について自論を展開している。
日本人の特質を「日本古来の精神を核にしながら、海外の学問・技術を上手に取り入れることで発展してきた民族だった」とは、日頃我々があいまいだが感じていることを、的確に文章化してくれている。
老眼鏡をかけながら読んでは要点をメモするので、なかなか前に進めないが、こんな一人作業こそが錆つき始めた頭のトレーニングには最適なんだろう。読んですぐに行間まで理解できた若い時代を懐かしがってもしかたがない。うんうんうなりながらでも読み込んで理解して、そこに様々な経験を裏付けしたら、もう我が考えだと偉そうに語ってもいいだろう。
アラ還おっさんの人材育成に対する自論づくりは、学者やオピニオンリーダー達とは一味もふた味も違うすったもんだの連続で格好は悪いが、出来上がりには腰が入っていること請け合いだ。

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