日本能率協会が３０年以上調査し続けてきた「日本企業の経営課題」の今年の結果報告会に出席してきた。
経営全般の課題は、収益性向上がトップ課題であることは変わりないが、リーマンショック以降、売り上げ・シェア拡大が急上昇してきているのが特徴的である。
一方、我々の関心のある人事・教育の主要課題については、昨年１位の「管理職層のマネジメント能力向上」が更にポイントを伸ばし、６５％に達している。調査対象会社の２／３がミドル問題を取り上げているということだ。特に従業員１千人未満の企業では７０％を超えている。
この調査報告を聞いて、東京で開催している人材開発研究会のテーマに「ミドルの育成問題」を取り上げていることについて、データ的な裏付けと後押しをしてもらった思いである。
今日もミドル層の研修受講者から「自己成長を実感し評価してもらった」との喜びのメールをいただいた。これこそ定年起業した想いであり、楽しみである。
２１世紀の日本を元気にする、企業や諸団体のニューミドルの育成、育つ人と育てる人の両面から課題を整理していき、育成環境や育成システム面まで押さえた提案をまとめて、育成現場に活かしていきたい。
来年の活動テーマの一つが更に明確になってきた。