北海道大学で学べる学生は幸せだ
Written by iwasaki on 2010/11/26 – 09:52
北海道旅行中、札幌駅での待ち合わせで若干の時間ができたので、すぐ近くにある北海道大学を訪ねてみた。
明治9年に札幌農学校としてスタートしたこの大学は初代教頭にマサチューセッツ農科大学学長のウイリアム・クラーク博士を迎え、わずか8か月の滞在の間に大学の基礎固めを終えた。彼が帰国する際に教え子たちに説いた”Boys, be ambitious.”「少年よ、大志を抱け」は余りにも有名である。
正門を入るとゆったりと広い構内にはたくさんの木々が植えられ、晩秋の木枯らしもどきの風に枯葉がさざ波のように吹き寄せられていて、その中を学生達が自転車で行き来している。両側の校舎は歴史と伝統を感じさせ、構内案内板もそれらとマッチしたつくりだ。
これこそ大学らしい大学、初めて大学生活をスタートして以来持ち続けてきた大学のイメージである。最近、東京で有名大学をのぞく機会が増えてきたが、思っていたイメージとは似ても似つかない狭く立て込んだ学内に幻滅さえ感じてきていたので、北海道大学をいっぺんに好きになってしまった。
クラーク博士の銅像を写真に撮りながら、この大学で学べる学生は幸せそのものだと心底思ってしまった。北海道民にとって目標とする大学が北海道大学であると妻から聞いて、これもそのまま納得である。