京都試作センター株式会社は、試作産業の育成を目指して、京都・関西の大手モノづくり企業を中心に２７社が出資して設立された会社である。と言っても一昨日まではこの社名さえも知らなかった。
日本の伝統工芸品を世界ブランドにしたいという壮大な旗を揚げて起業した息子から、このセンターに伝手がないかと聞いてきた。東京の幾つかの企業とこのようなセンターを立ち上げられないかという話になり、ぜひ一度、実際に稼動している会社の経営陣にお会いしたいというのがその依頼内容である。
伝手のありそうな友人２人に声をかけてみたら、すぐに双方から返事が来た。一人は大手出資会社の人事マンで、知人がセンターに出向しているとのこと。もう一人、起業家マインドの育成を目指すＮＰＯの責任者からは、ＮＰＯの元副理事長が初代社長に就任されたとの内容だった。
息子にそれらの伝手との関連をメールしている間に、くだんのＮＰＯ責任者には最も適切な人物に依頼していただき、翌日には息子から相手先に直接お願いできるというトントン拍子の進捗を見た。
今回も改めて、適切な伝手を探す大切さを感じたが、さらに依頼された友人達のクイックレスポンスとクイックアクションの見事さに感心させられた。モノを頼まれた時の可否の返事、可であるならば、更にもう一歩踏み込んだ対応、それができる人間になりたい。若いお二人に教えられた。