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奈良県立王寺工業高校の就職率100%の秘密
This is my site Written by iwasaki on 2010/12/03 – 10:59

今年の大学生の就職戦線は昨年以上に厳しく、その主因を日本産業の不況に求めているが、果たしてそれだけだろうかとの疑問を持ってきた。最近、あちこちのテレビで、奈良県立王寺工業高校がここ10年、就職率100%を獲得しているとの番組を見ていて、自分なりに納得することができた。
15年前までの王寺工業は近所でも評判のワル高校だったそうだが、新教頭の着任と共に、挨拶の徹底に取り組んだ。その手始めは先生方が大声で挨拶するように、声量測定器で大声度を測って特訓し、率先しつつ、挨拶指導に当たったそうだ。
その結果は、生徒全員が大きな声で応対する、きちんと挨拶するという生活習慣が身について、保護者アンケートでも96%の親達が「実社会で通じる節度ある行動ができるように指導の徹底が行われている」と回答している。
これだけでも魅力ある高校生だが、加えて、工業高校らしいテーマを3年間やり通す部活にも熱心に取り組み、それらの行動の成果を就職面接で企業に伝えられるように、徹底した面接指導が行われている。
一方、大学生はどうだろうか?本来は高校までに社会人としての基本的な常識・マナーを体得し、その上に大学での高度な知識や幅広い経験を加えて、大卒にふさわしい価値を身につけているはずである。
大卒就活者は自らが持っている大卒としての価値をアッピールすること、そして、それには社会人としての常識・マナーがベースになることを、王寺高校生に学ぶべきではないだろうか。

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