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若者たちの仕事と夢を奪ってはならない
This is my site Written by iwasaki on 2010/12/09 – 16:31

2010年版の「子ども・若者白書」で若者の失業率の急上昇が指摘されている。15~19歳では前年比1.6ポイント増の9.6%、20~24歳では1.9ポイント増の9.0%で平均失業率5.1%を大きく上回っており、不況による就職難が特に若者層に厳しいことが顕著である。
我々の年代層では定年後の再就職の難しさがよく話題になる中で、雇用延長や子会社への再就職、果ては天下り的なポストを与えられて、喜びつつも、年若くマインドに欠ける経営者に不満を訴える声をよく聞くが、果たしてそのような人が働き続けていいのだろうかと疑問を感じてしまう。
確かに、生きがい面でもまた年金の完全受給年齢までの収入確保の面からも再就職の必要性は分かるが、自らの努力で勝ち得た再就職先以外では、我々年代層が仕事を配慮してもらった結果、新たに若者達を採用する機会を奪ってはいないだろうか。
今日、今年就職した社会人1年生から悩みのメールが来た。仕事をしながら何かしら悶々とすることがあり、その理由を考えていたら「もっと尊敬できる上司のもとで働きたい」と気づいたというものだ。
就職氷河期の中で夢あふれる新入社員生活をスタートしたと大喜びしていたのに、それをモティベートできない上司も不甲斐ない。
若者たちが仕事に就けない国には夢がない。
若者たちが夢を持てない国には明日がない。
「若者たちの仕事と夢を奪ってはならない」ということを人生の先輩たちは肝に銘じなければならないと思う。

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