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東京スカイツリーに見る東京一極集中の極まり
This is my site Written by iwasaki on 2010/12/12 – 14:54

久しぶりの東京出張で、研究会までの時間を利用して東京スカイツリーを見に行こうと思い立った。総武快速で錦糸町へ、半蔵門線に乗り換えてひと駅、押上駅を出たら、すぐ前に建設現場があった。
地下鉄を降り立った時から、平日の昼間にもかかわらず、見物客らしい人をたくさん見かけて、それらの人の流れに従って歩いたら、小さな川の対岸にあるビュースポットにたどり着いた。
現在までの高さが511メートル、首が痛くなるほど見上げたら、はるか上の方で何機ものクレーンが動きまわっており、中心部にはエレベーターが忙しく上下し、下には資材トラックが行き来している、正しく巨大建設プロジェクトが進行中だ。
建設現場を大きく取り巻いて、写真を撮る人、ただ単に見上げる人などの多数の見物客に、椅子を持ち出して毎日見続けているぞと言う雰囲気を漂わすご近所の暇人もこれまた多数いる。
近くのお店には、スカイツリーの名前入りクッキーや組み立てキットから建設経過の写真集まで、関連グッズがずらりと並べられていて、すでに巨大な観光地化してきている。
つい数か月前には羽田空港に新滑走路ができて、見物客で大賑わいしているそうだが、経済の一極集中が急速に進行中なのに加えて、集客力のある観光地までが東京集中になってしまったら、さらに地方の地盤沈下を招いてしまう。
集中による効率化と意図的な分散によるリスク回避、これら国家百年の計の必要性を感じつつ、更に見上げ続けてしまった。

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