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読書人口の減少を危惧する
This is my site Written by iwasaki on 2011/01/19 – 10:06

最近は電車の中の風景が一変した。以前はラッシュ時以外は本を読む姿があちこちに見られたが、今では携帯でメールやゲームする人ばかりで、読書にいそしむ人がごくごくまれになってきている。
そんな光景を見ながら、梅田に新しくオープンした日本最大級の蔵書数を備える書店をのぞいたら、評判通りの規模だ。地上7階・地下1階に図書館以上の細かなジャンルに分けられている。最初はどこにどんな種類の本があるのか探すだけでも大変だが、一通り全フロアーを歩き回ってみたら大体の場所イメージが出来上がった。
蔵書数では相当規模の図書館にも負けないものであり、特に新しい本の品ぞろえは素晴らしく、購入する前に希望するテーマの本の比較読み込みができるのがありがたい。
こんな大型書店が大阪にオープンするのだから、本を購入する人が激減した訳ではなさそうだが、来店して熱心に本を探す姿を見渡していたら、平均的に読書量が減少したのではなくて、本を読む人と読まない人の格差が大きくなってきたのではないかと思った。
一方、スマートフォンやiPADなどで本を読む人が増える傾向にあるそうだが、果たしてそれはじっくり読書する種類の本が対象だろうか。これまでの読書はこれはという箇所や気にいった言葉にラインを入れて、後から読み直したり、書き移したりしてきたが、iPADなどではどうするのだろうか。
読書人口の減少、読書量の減少、読み方の変化、読書に関して危惧することは色々あるが、活字から学ぶことが少なくなった人間は知識量のみならず人間の品格まで落ちていくのではないかと危惧している。

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