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大河ドラマ「江」にみる脚色の行き過ぎ
This is my site Written by iwasaki on 2011/02/23 – 11:30

NHKの大河ドラマ「江~姫たちの戦国」を見始めて、その脚本の行き過ぎに嫌気が指してきた。
戦国時代の女性の活動記録がほとんどない中での脚本書きなので、自在に脚色できることは分かるが、主人公達の中で歴史の記録にある行動までもが大きく書きかえられては行き過ぎと言わざるをえない。
毎回、あちこち歩き回る主人公の活躍を見ながら、戦乱のさ中では女性がこんなに動けるはずはないと思う程度は耐えられるが、織田信長が討たれて徳川家康が伊賀越えで逃げる計画をする堺にも登場し、ついには信長の霊に導かれて逃げおおせるシーンにいたっては「おいおい、そこまでやるか」と笑ってしまった。
前々回の篤姫で味をしめたのか、前回の龍馬伝でも岩崎弥太郎が思いもよらぬ場面にまで登場し、その野卑な言動に三菱グループからクレームがついたのはもっともなことだ。それが今回の「江」では更にその度が過ぎてきた。
「歴史小説ではなく大河ドラマなので脚色があってもいいのではないか」「若者達、特に女性の人気を得ようとすればそうするしかないのでは」と妻から諭されている。
しかし、半公共のNHKが扱う歴史ものには史実に沿った内容を求めてもいいのではないか。NHKが視聴率第一主義を取ったらおしまいだ。今年もまた大河ドラマが楽しめそうにもない。

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