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幼少時に母親を亡くした子供の不憫さ
This is my site Written by iwasaki on 2011/02/25 – 12:04

昨日、宮崎から姪が3泊4日で遊びに来ている。30代半ばで病死した妹の子供である。当時まだ小学4年生だった彼女は、母親を亡くした後の家庭崩壊・父親の再婚と、10代の子供には背負いきれない現実に遭遇して、何時頃からか家を出て一人住まいしている。
数年前、そんな彼女に慶事で再会し、以降、妻が何くれとなく面倒を見てくれている。本来ならば兄弟達が親身になるところだが、心身の不調に悩む彼女には、温かな心根と適度な距離感を持って接する妻が最も心を開ける相手のようだ。
最近、健康が少し回復基調だと聞いて、気晴らしを兼ねて我が家への旅を提案してからは、エアーチケットの手配から服装まで、母親とは違った大人の女性の事細かな気配りで、ようやく昨日を迎えることができた。
嬉しそうに妻と語らう姿を傍から見ていたら、母親のことを話して欲しいと言いだした。妹の子供時代、中学・高校時代、一緒に過ごした京都の学生時代、その後の結婚までを思いつくままに話すと、知らないことばかりだ。特に母親の性格や行動スタイルについては教えてくれる人がいなかったらしい。
昨晩は家庭団欒の鍋を食べたことがないとのことで、アンコウ鍋をつつき合った。今日は朝から宝塚歌劇に案内すると二人で連れだって出かけて行った。
妻に嬉しそうに何度も何度も話しかける姪の姿を不憫とも思い、また、血の繋がっていない姪にまで精いっぱいの愛情を注いでくれる妻に感謝して、嬉し悲しの何とも言えない涙を流している伯父がここにいる。

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