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団塊の世代の功罪
This is my site Written by iwasaki on 2011/02/27 – 17:44

いじめの問題から学校崩壊、親の子殺し・子の親殺し、モンスターペアレンツ、若者の無気力・内向き志向等など、最近の日本の目に余る現状は、団塊の世代が既成概念を打ち壊し、仕事にうつつを抜かして、家庭を顧みず、子育てを放棄した責任だという論調があちこちで聞かれるようになってきた。
しかしながら我々団塊の世代はその数の多さからいつの時代も新しい風となって旧弊を打ち破り、日本の高度成長を支える一翼を担ってきたと自負してきた。
ところが、30代の若者達からは、懐古趣味で自己中、マナーが悪く、既得権にしがみつく、世代間対立の悪役だと思われているらしい。息子達と語り合っても、親父を前にして、その存在悪を滔々(とうとう)と論じてくる。電車内で化粧をする恥知らずな行為さえも、今時の若者のマナーの悪さではなく、時代の変化だと言う。
すでにリタイア年代に入り、これからの行動力・発言力は低下するばかりだと言うと、数が多いので選挙で既得権を守る力は当分変わらないから問題だと反論する。
と、まあまあ団塊の世代の悪さを次々に指摘されても、それらすべてを受け入れるつもりはない。ただし、なぜ彼らがそう思っているのか、たくさんの若者達の言い分に静かに耳を傾ける必要性がありそうだ。
若者ゆえの礼儀知らずの口調はあるかもしれないが、もし我々の世代が次代を担う若者達の活躍を阻害し、既得権にしがみついて彼らの生活を圧迫しているならばそれは大問題だ。
ここは亀の甲より年の功、言いたいこと・説教したいことを抑えて、団塊の世代が傾聴力を発揮しなければならない時だと思い直している。

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