長い人生また１年の間でも何事も順調にいく時期と何をやってもうまくいかない時期がある。それを好調・不調と言いきってしまうのは簡単だが、当事者にとっては、有頂天になり過ぎたり、背負いきれない重荷になる場合があるので、その波を受け身でなく積極的に対処する術はないかといつも考えてきた。
心を病む人達の話を聴くと、なぜそんなにマイナスに考えるのかと思うことが多い。そんな彼らが小さなきっかけから思考を大きく転換する場面に何度も出くわしてきた。
先日は、神社に参った後で、会いたいと思っていた人に次から次に会う機会が巡ってきて、「お参りしたお陰で、すぐに幸運が来てくれた」と大喜びする姿を見た。「うん、少しずつよい回りになってきているんだね。一生懸命努力している証拠だよ」と、そっと背中を押した。
その後、更に一歩、よい回りになってきたことは言うまでもない。
私の周囲でも、悪循環に入りそうな出来事が続いて起こってきたが、丁寧に誠実に対応してきたら、大きな問題になることなく、好循環の入口に立つことができた。
悪い回りの時は焦らず少しずつ善を積み、よい回りになってきたら、幸運を使い切らないように、運を育てること。先人たちの知恵を大事にしたいと思う。