東北関東大震災の惨状は目を覆うばかりであり、只ただテレビの前で立ち尽くす毎日である。地震などの自然災害はいつ発生するか予測はできないが、まさか今年これほどの地震が発生するとは、と感じているのが国民の大多数であろう。
被災地の皆様方への救援の手が一日一刻も早く届くことを祈るばかりである。
救援活動がいつまでに終わるのだろうか。もしかしたら終了宣言ができないかもしれない。しかし、いずれかの時点から復興の活動を開始しなければならない。その主力は政府や各行政の活動になってくるが、日本国民全員が単なる傍観者で済まされないほどの未曾有の大震災であることを先ずは覚悟しなければならないと思う。
今朝のニュースでは東京電力の計画停電で、首都圏の通勤客が大混乱していると報じている。一極集中が進む首都圏、縦横に間断なく走る交通網、２４時間活動する巨大な消費を伴う生活空間は、自然災害にいかに脆いものかを目の当たりにしている。
地方でも同じだろう。雇用不安や貧困化が叫ばれながらも、これまでの豊さのベースの上に乗ったものも多かろう。雇用のミスマッチや農業・漁業の働き手不足をみても、食っていくためになりふり構わず、とまでは行っていないのではないだろうか。
今回の大震災の復興に向けて、日本国民全員が自分に何ができるかを考えて行動しなければならない。その思考と行動が、覇気を失い沈滞し始めた日本を再活性化することになると確信する。
救いは海外メディアの受け止めだ。「日本国民の秩序だった行動に驚かされる」「日本ならば必ず復興する。それほどの力を持った国だ」、各国は我々が思っている以上に日本を高く評価している。
我々は改めて勤勉で誠実に努力する国民性に立ち返って、今回の大災難に立ち向かっていきたい。