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有事のリーダーシップを発揮しよう
This is my site Written by iwasaki on 2011/03/26 – 12:37

70年安保闘争時代に警備課長として機動隊を現場で指揮した佐々淳行氏が書かれた「平時の指揮官 有事の指揮官」の中で、日本人のリーダー特性を見事に描き出している。
日本人は意思決定の過程で話し合いや根回しを優先してきた結果、一旦ことある時に求められる有事のリーダーシップ、「決断」「責任」「指揮命令」「従わぬ者への強制」など、指揮官の宿命たる苦しく非情な任務を果たす覚悟と実行力に乏しいと言うものだ。
今回の大震災では被災地のみならず日本全国が正しく有事であり、上は総理大臣から下は現場を取り仕切るリーダーまで、これまで予想されてこなかった事態、全く初めての状況を、その場その場で自己責任で判断・決断しリードする有事のリーダー能力を求められていることが、日々のニュース報道で随所に見受けられる。
義援金を振り込みに出かけた郵便局では振込先を押印した専用の振込用紙を奥にしまい込んだままの郵便局長がいる、家族・命大事は分かるが被災地から逃げ出した医師がいる、2次被害地である首都圏の問題を被災地以上に大々的に報道しているテレビ局責任者がいる。もし何らかの行動を取っていないならば、我々もまた不作為の責任を問われる。
ここは被災者支援・復興支援・原発対策に絞って、全てのリーダーが有事のリーダーシップを発揮する厳しさと実行力を持ちたい。

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