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風評に惑わされないために
This is my site Written by iwasaki on 2011/04/07 – 09:24

大正時代の関東大震災時には、在日外国人の暴動があるとかその他たくさんのデマが流れて、日頃おとなしい日本人が狂気の行動に出たとの話を聞いたことがある。
今回の東日本大震災と福島原発事故では事実無根や過度な風評が国内のみならず全世界に広がっていると報道されている。大正時代には情報伝達手段がほとんどない中での口コミの噂の広がりだったが、今回はマスコミ報道にインターネットなど情報伝達手段が飛躍的に拡大し、それに政府の情報公開への不信が加わった風評だけに、更に対処しにくいものになっていると思われる。
首都圏では早くから、政府発表の放射能汚染の数値が信用できないので関西に逃げ出す必要性があるのではないかと、日頃の常識人達の声を多く聞いた。それらが増幅されて、中国では日本全土が放射能に汚染されたような過度に誤った報道もあるそうだ。
このような事態の中で風評に惑わされずに行動するためには、先ずは自分の持ってきた常識的な判断を冷静に行うことだ。30キロ圏内に自宅退避しか出していないのに東京で住めないほどの放射能被害はないはずだ。国が沈みかけている時に、不十分とはいえ、国や政府を信じずに何を信じるというのだろうか。
併せて、風評の加害者にならないことも大事だと思う。風評被害者達の悲痛な声を聞いて、手助けできることはないかと考えて少しでも行動することが、風評を広げない我々の取るべき手段である。

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