「なぜ株式会社にしているのですか？」時々こんな質問を投げられる。特にＮＰＯやその他のボランティア活動に携わっている企業ＯＢ達には、ひとりで仕事をしているのであれば、敢えて会社組織にする必要性はないだろうと感じるらしい。
６０歳からの生き方には①悠々自適②再就職③ボランティア④起業の４つの生き方があるとある本で読んだ。悠々自適と再就職についてはそれぞれの家庭事情を考慮して選べば、継続はそれほど難しくないかもしれない。
一方、ボランティアは手弁当が基本であり、社会に役立っていく、また社会に恩返しをするという強い意思が必要である。若干の手当てをいただいたにしても、遂行の意欲や成果の責任感・満足感は最後は全て自己評価になるので、継続は傍目から見る以上に大変だろう。
「なぜ株式会社にしているか？」、プロとしてビジネスをしたいからである。責任感丸出しで成果づくりを行い、見合う対価をいただく。そこにクライアント（企業）から感謝の声をいただければ無上の喜びである。
松下幸之助氏が自著「実践経営哲学」の中で「利益は報酬である」と説いている。事業を通じて社会に貢献できているかが評価基準だ。