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古希登山家に学ぶ
This is my site Written by iwasaki on 2011/04/26 – 19:04

登山倶楽部の4月例会は古希登山家をリーダーにして大和葛城山に出かけてきた。年間計画の一部変更から、3月・4月の連続リーダー担当にもかかわらず、綿密丁寧な登山計画と当日のゆっくりめのトップリードはさすがに最年長者ならではの気配りがある。
そんな彼が山上での昼食(兼)軽一献会にいつになく無口だと思っていたら、終了時に、おもむろに「医師に腰部脊柱管狭窄症と診断され登山禁止を言い渡されたので、今日を限りに例会参加を止めたい。皆さんに迷惑をかけたくないから」と宣言した。
60歳の定年退職後から登山を始めた彼は、週3回のフィットネス倶楽部通いで基礎体力を鍛え、例会だけでなく近郊の山へのちょい山にも可能な限り参加して、メキメキ力をつけていった。
遠征では四国や近畿の高山はほとんど制覇し、北アルプスから中央、南アルプスの主要な山に登り、特に厳しい剣岳、後立山縦走、槍穂高縦走にも各ピークや大キレットにその足跡を残した。
練習熱心に加えて、山に正面から向かい合う誠実さ、年若い若干先輩メンバーに教えを乞う謙虚さ、反省会ともなれば歳を忘れて飲み合うフランクさには、メンバー全員が「フェロー」と呼んで慕ってきた。
そんな人柄から、「ハイキングレベルの例会や新年会・忘年会にはこれまで同様参加してほしい」との全員合意に相成ったが、やはり亀の甲より歳の功、たくさんのことを学ばせていただいた12年間であった。心からの感謝をお届けしたい。

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