ゴールデンウィークに入り、暇にまかせてリーダーシップ関連の本を読んでいるが、その中で、伊藤肇著「現代の帝王学」は過去何度も読んできているにもかかわらず、またまた心を躍らせながら読み進んでいる。
今回は「上に立つ者が身につけていなければならない４つの資格」について考えてみた。
第１に「使命感」：仕事をすることは生きることであり、悔いなく生きたという満足感をもつためには何のためにこの仕事を行うかの使命感が必要。全く納得である。
第２に「無私」、私心を持たない。ただし１００％無私は難しいので６０％でよい。そして、「上、下を見るに３年、　下、上を見るに３日」、上司は部下達の本音を見抜くのに３年かかるが、部下は上司の本音を３日で見抜く。私心をもって行動したら部下達にはすぐに見抜かれてしまう。これも全くその通りである。
第３に「詩心（ロマン）、人間の器量は余裕から生まれる。その余裕を養うのが風流の道である。６０にしてもまだまだ修行の身だと思い知らされる内容だ。
第４に「現実処理能力」、どんなに理論を学んでも、行動が伴わなければナンセンス。最近、頭でっかちなリーダーが増えてきたが、やはり行動が基本。
東洋思想の中にある人間学は心にずしんと響く重みがある。