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仕事の再起動には労力が要ります
This is my site Written by iwasaki on 2011/05/18 – 09:06

弊社の決算業務を途中まで進めた段階で、仕事や我が家の行事等で1か月近く中断していたが、税務申告書の提出締切日が迫ってきたので慌てて完成に取り掛かった。
決算実務のスタート時には、処理手順一覧を作成して着実に進めてきたつもりだったが、改めて始めてみると、どのような方針で決算を行おうとしていたか、それぞれの書類はどの手順でどこまでの完成度だったか、など全てがあいまいになってしまっている。
思い出し思い出しようやく決算報告書の完成に漕ぎ着けることができたが、これがもし他人が進めてきた仕事ならば、こうはうまくできないだろうと思いつつ、会社勤め時代の引継書のことを思い出した。
転勤時には引継書作成規定に沿って業務引継書を作成し、上司の確認を得て後任に引き継いだものだが、後任者が引継書を活かさず前任者否定から入ることが多く、折角積み重ねてきた取組みが中断し、一緒に努力してきた部下達の苦労が水泡に帰すことがしばしばあった。
また新任地に着任すると、おざなりの引継書が置かれていたり、中には簡単な口頭報告で済ます前任者がいたりして、業務引継による仕事の連続性と効率性が損なわれていった。
特に、大リストラ時には多くのベテラン社員が早期退職し、それぞれの職場に営々と積み重ねられてきたノウハウが一気に失われ、品質問題や安全問題が頻発し、人間大事の考え方までが根底から揺るいでしまった。
仕事の再起動には相当な労力が要るなと感じたことから仕事の引継ぎの重要性に思いが至ったが、現在の企業では業務引継ぎはどう行われているのだろうか、相変わらず前任者の総否定が行われているのだろうか、実情をヒアリングしてみたいと思う。

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