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スローライフ登山も楽しい!
This is my site Written by iwasaki on 2011/05/25 – 11:58

週末から2泊3日で四国の剣山登山に出掛けてきた。40年来の親友が3人そろうと、徳島行きの高速バスに乗るやいなや缶ビールと缶酎ハイで乾杯する遠足のようなスタートとなった。
初日は剣山頂上ヒュッテまでは雨にも遭わず、今回はそこから30~40分先の「一の森ヒュッテ」まで足を延ばすことにしたので、その分、雨に降られてしまった。
しかし、幸運とは何時転がり込んで来るかわからない。ヒュッテに到着すると管理人とお手伝いの女性の笑顔に迎えられて、今日は我々だけの貸し切りだと告げられた。雨の予報を聞いて、宿泊予定者が宿泊日を早めたり、追加宿泊者がなかったために、この幸運になったとのことだ。
早速、食堂に陣取って、「百年の孤独」と「ジャックダニエル」、「シーバスリーガル」で気勢を上げ始めると、管理人と助っ人女性も加わって、登山談義・剣山談義に花が咲いて、その場で引き続き5人で夕食という、これまで経験したことのない山小屋ライフとなっていった。
管理人さんは剣山の山だけでなく、動物や花、更には歴史から鉱物までと剣山を知り尽くすことをライフワークとしていて、とにかく詳しい。写真や石、木の標本まで次から次に取り出してきて説明してくれる。食事ではおこげのあるご飯から山菜の煮物、そば米雑炊、地元産の固めの豆腐まで、「地産地消で美味い居酒屋」のこだわりである。
飲み過ぎた翌朝はザアザア振りの雨、「稜線の縦走はガスの中で強風も心配だから、次回に取っておいて、トトロの森のようなカツラの巨樹や静かな山景色を楽しんで帰ったら」という管理人さんのアドバイスに従うことにしたら、挽きたての香り豊かなコーヒーまで振舞ってくれた。
アドバイス以上にあちこち歩きまわっても昼近くには登山口に到着、10数年前に泊った食堂(兼)民宿で、あまごの塩焼きと祖谷そばを当てにビールを飲んだら、老主人が殻付き落花生を持ってきてくれた。
いつもはここまでで帰るが今回は温泉宿でもう1泊して、登って観て降りて、飲んで食って語る、2泊3日は終わった。これまでのピークハント型とは一味もふた味も違うスローライフ型の登山だったが、エネルギーを充電し、少々飲み過ぎる新たな登山スタイルもなかなか味わい深いものである。

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