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民営化の効果
This is my site Written by iwasaki on 2011/07/07 – 08:45

JR西日本は尼崎脱線事故以来、相変わらず官僚体質は変わっていないと思ってきたが、昨日は少し変わってきたことを体験できた。
1か月後に迫った北アルプス登山の行きのチケットを購入するため、JR京橋駅のみどりの窓口に並ぼうと、10時発売の1時間前に着いたら、並ぶ場所が分からず、窓口の係員に聞いてみた。
「並ぶ場所はありませんので、10時少し前に来てもらったら結構ですよ」「それじゃあ、普通の客と混じって、10時即の購入ができなくなるじゃないですか。じゃあ、ここに立っています」と、相変わらずのお役所仕事だなと感じつつ、客の列の横に立つことにした。
しばらくすると、女性の係員が「1時間立つのは大変ですから座ってください」
と椅子を持ってきてくれた。ありがたい配慮だが、購入客の邪魔になるので丁重に断った。すると次に、最初の少々ぶっきらぼうな係員がやってきて、「事前に購入される列車をお聞きしておいて準備しておきます」、「あれ!こんな気配りをしてくれるの」と驚きつつ、改めてみどりの窓口を見渡してみた。
内部には駅職員の休憩所があるらしく、彼らが出入りしている。入ってくる時には「いらっしゃいませ、ありがとうございます」、出ていく時には「ありがとうございます」と全員が必ず客に挨拶をしている。
脱線事故以降も幹部の官僚体質はなかなか変わらないと思ってきたが、それぞれの現場では少しずつ変わってきているようだ。民営化の効果は、経営陣よりもお客に接する現場から現れてくることを目の当たりにした昨日であった。

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