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なでしこジャパンは大和なでしこのチーム
This is my site Written by iwasaki on 2011/08/13 – 09:12

なでしこジャパンがワールドカップ女子サッカーで優勝して以来、それまでほとんどの人が関心さえ示さなかったこの競技と選手達が一躍人気者になってしまった。あちこちの集会に招待され、テレビでも有名タレント扱いで出演し、試合ではこれまでの10倍、100倍の観客が集まっていることは喜ばしいことである。
しかし、これまで国内でほとんど振り向かれてこなかった女子サッカーがワールドカップで優勝できた理由についてはほとんど知らされていないが、少し調べてみると、やはりそれだけの理由がある。
2004年に日本女子代表に「なでしこジャパン」という愛称を付け、2007年にはなでしこビジョンを策定している。そこには、ひたむきさ、芯が強い、明るい、礼儀正しい、の4つの心を挙げて、なでしこらしい選手の姿を示している。
特に、礼儀正しさについては、練習試合で着ていた上着を全選手が軽くたたんで並べている姿を見て、外国の有名監督が「さすがに日本人だ。礼儀正しさ、きめ細かい心配り、道具への愛情を感じる」と喝采を送ったそうだ。
このチームを引っ張っている佐々木則夫監督の指導理念は「自分らしさを表現させること」で、上から指導するのではなく、常に選手と同じ目の高さを意識し、目の前の選手を見抜き、認め、自己実現をサポートする、コーチングマインドそのものの指導を行ってきている。
この監督の下、自分で考え、自分らしく行動する選手達がのびのびと戦い、選手同士の強い信頼感・絆を存分に活かしながら、一戦一戦を勝ち抜いていったワールドカップは、日本人の本来の持ち味を世界に見せつけてくれた。
「ひたむきさ、芯の強さ、明るさ、礼儀正しさ」、これらは大和なでしこのみならず、日本人全員が世界を相手に生き抜いていく時のバックボーンとして、再認識し、実践していかなければならないことを、なでしこジャパンは我々に身体を張って示してくれた。

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