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北アルプスの稜線漫歩
This is my site Written by iwasaki on 2011/09/22 – 07:34

先日の3連休に北アルプスの表銀座と呼ばれる燕~大天井~ここから槍へのルートと分かれて常念、を息子達と3人で歩いてきた。あいにく3日間共に雨の予報だが、降れば燕往復か登山口の中房温泉で骨休めも覚悟していた。
初日は予報通りの雨、北アルプスの三大急登と言われる合戦尾根をゆっくりゆっくり只ひたすら登り、コース予定時間より40分も早く着いた。改めて、着実な歩みの大切さを体感させられた登りだけの1日だった。
2日目は予報に反して快晴、正面に槍ヶ岳、そこから左に大キレットから穂高連峰、右には北アルプス中央部の山が連なり、8月初旬に歩いた鹿島槍の後立山連峰、後には富士山、その右手に南アルプスの北岳、左に少し離れて八ヶ岳連峰と、360度の大パノラマが広がる稜線をピクニック気分で歩き始めた。
アップダウンの少ない稜線は、どこまで歩いても大眺望には雲ひとつかからない。行き交う登山者に「素晴らしい好天ですね。日頃の精進の賜物でしょう」と声をかけると「お互い様です。今日のトレッカー全員が精進したお蔭なんでしょう」と返ってくる。
途中の山小屋(大天荘)では、縦走途中にもかかわらず、余りの気分の良さと2時間弱の宿泊小屋までの好天・安全コースに確信を得て、思わず生ビールをグイッといってしまった。息子達が食べたうどんも格別の味だったらしい。通過小屋の経営努力がうかがえた。
そこから常念小屋までもアップダウンが少なく、若干ガスが上ってくる程度で、眺望も朝のまま。これほどの安定した好天は極めてまれだ。
山登り、ましてや2500Mを越える北アルプスレベルでは晴れれば天国、降れば地獄だが、ここまで登ってきて稜線を歩かなければ、この眺望・この爽快感は絶対に味わえない。華やかな登山ファッションを身につけた山ガールが増えてきたが、心身ともの健康づくりができる登山に老若男女全てが挑戦してほしい。
北アルプスの稜線漫歩でエネルギーを満タンにした身体は、帰阪してからも当分その元気さが衰える気配さえなさそうだ。

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