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故郷に残した親の介護対応策
This is my site Written by iwasaki on 2011/10/06 – 09:41

50代半ば頃から友人達との間で親の介護の話題が徐々に増えてきた。最初は一人残した親が病気になったとか家業の後継ぎを求められているなど、少数者からの話が中心であった。
以降、地方から都会に出てきて故郷に親を残している出稼ぎ族からの親介護問題が徐々に比重を増してきて、「実家の近くの老人ホームに入居してもらった」とか、「姉妹と同居することになった」とか、「月1回、介護帰省することにした」などの具体的な介護対応策が見え始めてきた。
親友のコラボ社長が還暦新築して和歌山から母親を引き取った時には、友人一同が快挙として受け止め、その後の対応を注意深く見守ってきている。
我が家でも一人住まいの母親の日常のサポートを姉弟に頼ってきたが、老化の進行と共に、将来への方向付けを迫られてきた。
先日、帰省して話し合った結果、長男である私が引き取ることにした。本来は子供達全員当分の責任ではあるが、母親が妻を全面信頼しており、妻もまた母親の余生を共に過ごしていこうとの覚悟をしてくれたことが、大きな後押しとなった。
都会のマッチ箱のような我が家に同居するのは難しいので、スープの冷めない近場の住宅型老人ホームを探し出し、毎日の訪問や散歩、週何回かの一緒の夕食や温泉地への旅行など、今まで寂しい思いをしてきた一人住まいより、必ず幸せになれる場づくりをしたいと、アイデアが次から次へと湧いてくる。
地方から都会に出稼ぎに出てきた中高年が抱える「故郷に残した親の介護問題」、対応策は様々だが、思いと現実の狭間で悩む姿に変わりはない。私もそんな一人だったが、妻の全面的な理解に支えられた決断で、心は幸せ一杯で秋空のように澄み渡ってきている。

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